Qどうして硬いもの咬んでないのに差し歯が取れたのですか？

A土台になっている歯が折れてしまったか、かぶせ物の中で虫歯になってしまったからです。
神経を取ってある歯は木でいうと枯れ木のような状態になります。
神経が生きている歯は神経からの血流があるので折れにくいのですが、神経のない歯は血流がないので折れやすいです。

Qかぶせてある歯がどうしてまた虫歯になるのですか？

Aかぶせもの（詰め物）がしてある歯が虫歯になることを2次う蝕といいます。
これはかぶせ物やつめものがそもそも適合していない場合や、経年劣化で歯とかぶせ物（詰め物）との間に段差ができ、そこにプラーク（汚れ）がたまりやすくなる場合に起こります。
たまってしまったプラーク中の細菌が酸を出し歯を溶かしていきます。
かぶせ物（詰め物）との間に隙間ができ唾液が流れ込んだり、咬んだ力によってかぶせ物（詰め物）が取れたりしてしまいます。
神経のない歯は痛みが出ることが少ないので、かぶせ物やつめものが取れてしまったときには手遅れ（歯を抜かなければいけない状態）のことが多いです。
おもに保険の金属は適合があまりよくないため2次う蝕になりやすいです。

Q他の歯医者さんで入れ歯を作ったのに噛めないのはなんでですか？

A入れ歯を作るときにかみ合わせをとる工程があります。
この段階でかみ合わせが狂っているとうまく噛めません。
現在使用中の入れ歯でかみ合わせを調べる必要があります。
当クリニックではフードテスト（実際に食べ物を食べてもらう）を行うことで噛めない原因を調べます。
その後かみ合わせを何度か取り義歯をお預かりして調整します（リマウント法）
調整後再度フードテストをして噛めるようになったかチェックします。
新しい入れ歯はそのあとで作っていきます。

Qなんで神経がないのに歯が痛いのですか？

A歯の根っこの先（根尖といいます）に感染が残っている場合、汚染や神経が取り切れてない場合、根尖が壊れてしまっている場合、歯根破折を起こした場合、痛みがでます。
当クリニックで精密根幹治療（自費）を受けていただいた患者様の多くは根管内の汚染によもの、取り切れていない壊死した神経による感染が原因でした。
根管はとても複雑な形態をしています。肉眼ではほとんど見えません。

Q毎日歯磨きしているのに定期健診の時に虫歯があるといわれます。

A歯を磨いているから何を食べてもいいというわけではありません。
おやつを含めた食生活を見直す必要があると思います。
あわせて、歯磨きの仕方や、時間、歯ブラシがご自身に合っているか調べる必要があります。

Q親知らずは抜いた方がいいですか？

A横向きになって骨のなかに埋まっている歯は抜歯をした方がよいでしょう。
親知らずが手前の歯を押して歯並びを悪くしてしまったりします。
横向きになっていなくても親知らずはプラークが多くなりやすい歯です。
歯ブラシが届かないからです。
親知らずが原因で顎関節症になることもありますからレントゲンやCTを取り診査する必要があります。

Q６０歳を超えていますが矯正は必要ですか

A80歳になっても矯正が必要な方は実際にいます。
歯列を美しくするという目的よりは入れ歯を止める留め金をかける歯が倒れている場合や、ブリッジの支台にしたい歯が倒れている場合など補綴をするために必要です。

Qなぜ精密根管治療は高いのですか

A保険の根管治療では使用できない薬剤を使用したり、ラバーダムをして安全に治療をしたりする必要があるからです。
治療に時間がかかります。
マイクロスコープを使用し、肉眼では見えない部分をしっかり治療をします。
保険の根管治療とは成功率にも差が出ています。

Qなぜ何度も仮歯を作るのですか

A最初の仮の歯はとりあえずの見た目の回復や、かみ合わせのために作ります。
歯を削ったままでは咬めませんし、神経のある歯ではしみたりします。
そのために即席で今ある歯を模して作ります。
ちゃんとしたかみ合わせや形を診断用ワックスアップから起こし、2回目の仮歯（プロビショナルレストレーションといいます）を作ります。
2回目の仮歯でかみ合わせや形をチェックし調整していきます。
3回目では割れてしまったり取れてしまったりがないか、歯の形やかみ合わせは問題ないかをチェックします。
ここで問題がなければ最終補綴に進みます。
問題があれば4回目のプロビショナルレジストレーションになります。
こうして壊れにくく、また長期的に安定するかみ合わせを構築します。

Qナイトガードは何のために必要ですか？

A寝ている間は歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりする方が多いです。
歯ぎしり自体はギリギリ音がするものもあれば音がしないものもあります。
起きている間、上下の歯が強くかみ合っているのはせいぜい20分と言われています。
寝ている間は無意識にかみしめている時間も長くなります。
過度に歯に力が加わらないようにするためナイトガードは必要です。